村岡三郎 展 (2010)
KENJI TAKI GALLERY
2010.9.3 – 10.9

酸素、鉄、硫黄、塩といった物質を素材として取り入れたり、熱、重力、音(振動)など不可視の物理現象や観念を可視化した彫刻やインスタレーション作品で知られる村岡三郎氏。
今展では、「Oxygen – Mosquito」(1995年、広島市現代美術館「ヒロシマ以後 – 現代美術からのメッセージ」展に初出)を中心に展示予定。
「蚊」あるいは「アメーバ」などを意味する英文プレートが墓碑銘のように貼られた白い酸素ボンベによるインスタレーション作品です。
酸素の消費量を存在の証とするかのように、白く塗られた酸素ボンベが生命の痕跡を異様な存在感で表出する。
白く塗られた6本の酸素ボンベには、それぞれ小さなプレートが付けられており、「蚊」、「アメーバ」、 「ミミズ」、「アオミドロ」、「大腸菌」、「苔」を意味する文字がしるされている。これら微小な生物が選ばれたのは、酸素があらゆる生命体にとって最も根元的な物質であることを語るためであり、またおそらくは人間の生のみが美化されることへの作家の懐疑の表れでもあろう。
(文 : 洲浜元子 広島市現代美術館「ヒロシマ以後 – 現代美術からのメッセージ」図録 p.10より)


Oxygen – Mosquito
1995
(detail)

貯蔵-蠅の生態とその運動量(一匹分)
2004
鉄、蠅の幼虫、タイル、アクリルケース
32 x 35 x 35 cm

左 :
視床 2003.7.2. PM.8:46′
2003
紙、木炭、消しゴム
50 x 65 cm

