作家

ヘルベルト・ハマック Herbert HAMAK

KENJI TAKI GALLERY

2005 ケンジタキギャラリー/東京での展示風景

彼の作品は、キャンバスの表面に絵の具を「塗る」のではなく、顔料を混ぜ合わせたポリウレタン樹脂などを型に流し込み、キャンバスごと分厚い色のブロックとして硬化させるという独自の手法で作られる。これにより、作品は「平面絵画」の構造を持ちながら、圧倒的な質量を持つ「立体彫刻」として壁面に提示される。

最大の特徴は、合成樹脂が持つ特有の透過性である。顔料を含んだ樹脂は、周囲の自然光や照明の光を内部に吸収・屈折させ、まるで作品そのものが内側から発光しているかのような効果を生み出す。色は単なる表面の装飾ではなく、奥行きを持った物質的な「ボリューム(量塊)」として鑑賞者の前に立ち現れる。

無駄を削ぎ落とした幾何学的な形態(直方体など)は、ミニマル・アートの系譜に連なる。しかし、彼の作品は冷たく無機質なものではなく、時間帯や天候、光源の変化によって見え方が刻々と変化し、作品が置かれた空間(建築や自然)の光を捉え、環境全体と共鳴する点が特長である。

また、「壁画」の延長線上として、柱と色を組み合わせた作品や、古い建築物とのコラボレーションとも言える大規模なインスタレーションも発表している。柔らかな質感の色の層、あるいは色の塊は、置かれた空間や、周囲の光の状況によって様々な表情を見せる。

略歴

1952年、ドイツのウンターフランケン地方生まれ。
1990年代より、絵画と彫刻の境界を曖昧にする独自の立体作品で国際的な注目を集める。
ヨーロッパを中心に美術館やギャラリーで展示を行い、建築物や歴史的建造物と呼応する大規模なサイト・スペシフィック・インスタレーションでも評価を得ている。
現在は、ドイツのハンメルブルクを拠点に制作活動を行っている。

主な展覧会

1992 個展 Portikus  ポルティクス(フランクフルト)キュレーター : カスパー・ケーニッヒ
1993 個展 フランクフルト現代美術館(フランクフルト)
1996 個展 フランクフルト現代美術館(フランクフルト)
1996-97 個展 クンストフェライン・シュツットガルト(シュツットガルト)
1997 個展 デ・ビヤード現代美術センター(ブレダ、オランダ)
2005 個展 クンストハーレ・マンハイム(マンハイム、ドイツ)
2005 「こどもとおとなの美術入門 カラフル!」群馬県立近代美術館(高崎、群馬)
2006 ペギー・グッゲンハイム・コレクション(ヴェネツィア、イタリア)
2007 個展 Arco Museo di Castelvecchio, Verona(ヴェローナ、イタリア)
2010 個展 Museum Haus Lange, Krefeld (クレフェルト、ドイツ)
2011 フランクフルト現代美術館 20周年記念展「MMK 1991-2011 20years of Presence」(フランクフルト)
2013 個展 Galerie Tanit, Munich(ミュンヘン)
2013 個展 Studio la Citta, Verona “A Bunch of Roses”(ヴェローナ)
2013 個展 Galerie Xippas, Paris(パリ)
2015 個展 Museo Lapidario Maffeiano, Verona (ヴェローナ、イタリア)
2017 個展  Studio La Citta, temporary space in Milan(仮設スペース、ミラノ)”At the End of the Rainbow”


ケンジタキギャラリーでの個展

1997 ケンジタキギャラリー(名古屋)
1998 ケンジタキギャラリー(東京)
2000 ケンジタキギャラリー(名古屋 / 東京)
2002 ケンジタキギャラリー(名古屋 / 東京)
2005 ケンジタキギャラリー(名古屋 / 東京)
2010 ケンジタキギャラリー(名古屋 / 東京)
2018 ケンジタキギャラリー(名古屋 / 東京)

主な美術館コレクションおよびプロジェクト

クアハウス・クレーフェ美術館(ドイツ)
シュトゥットガルト美術館(ドイツ)
ペギー・グッゲンハイム・コレクション(ヴェネツィア / インスタレーション展示)
ヴィースバーデン美術館(ドイツ)
カポディモンテ美術館(イタリア・ナポリ) など

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