細密なテンペラ混合技法と力強い筆致の即興的な油彩画、二つの異なる様式で描かれた新作を発表。
歴史上の美術における「遠近法、時間表現、絵画構造、筆法等」を参照しつつ、「感情、感覚、直感、
理性の4つのベクトル」を編み込もうと試み続ける吉本作次氏。今展では、転写を用いて作られた輪
郭線と緻密な描写による細密なスタイルと、荒々しくリズミカルな即興的なスタイルという異なる様
式を併置させることで「平穏に向かう嵐と、波乱含みの平穏」の逆説を見せようと試みます。
吉本 作次 Sakuji YOSHIMOTO
1959年 岐阜県岐阜市に生まれる
1984年 名古屋芸術大学美術学部絵画科卒業
1995年 名古屋文化振興事業新進芸術家海外研修の助成を受けニューヨークを訪問
1997年 名古屋市芸術奨励賞受賞
現在、三重県桑名市在住
1985年 個展 アキライケダギャラリー(名古屋)
1987年「絵画1977-1987」国立国際美術館(大阪)
1989年 個展ジョドソンウエアハウス(ニューヨーク)
1989年「現代美術の展望 - 祝福された絵画」東京都美術館 他
1996年「VOCA展'96」 上野の森美術館(東京)
1997年「眼差しのゆくえ-現代美術のポジション1997」名古屋市美術館
2005年 個展 三重県立美術館県民ギャラリー(三重)
2007年「City_net Asia 2007」ソウル市美術館(ソウル)
2008年「Masked Portrait」 マリアンヌ・ボースキーギャラリー(ニューヨーク)
2008年 個展 ケンジタキギャラリー(名古屋)
2009年 個展 ケンジタキギャラリー(東京)
2009/2010年「ARTのメリーゴーランド」岐阜県美術館